暖かい家づくり「性能」は大切なのか?“家“は学んでから建てる方が良い!?

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プロローグ

皆さんは
高額な物を購入する際

どんなことを気にしますか?

私の場合
例えば“自動車“を購入する時に
優先する事項は

第1に『燃費が良い』です。
私の場合、営業など移動手段で
使用するので
1ヶ月におよそ5,000キロは走ります。

第2に『快適性とゆとりの居住空間』
結構頻繁にお客様をご乗車することが多く
その上、長距離移動もあるので
それなりに快適な方が望ましい。

第3は『見た目』
勿論、普段から内外を綺麗にすることは
勿論のことですが

やはり
“かっこいい“車の方が
乗りたいに決まってますよね!

それに加えて
修理コストやタイヤサイズなど
高額な維持費となることは
極力避けたい物です。

以上のことを踏まえ
車両を選定し
ディーラーにて“試乗“し
納得した上で購入する感じです。

では

生涯で一番高い買い物と言われている
“住宅“の購入時はいかがでしょう!?

皆さんが“一度は行く“と言われる
住宅展示場で見学し
見た目や雰囲気でご契約されてませんか?

車は10年ほどで乗り換えが可能です。

しかし、住宅はそうはいきません。

住宅にも“燃費“や“性能“など
見えない箇所(壁の中)や換気システム
そして“窓“がどのように施行され
なぜこの換気システムでこの窓が
採用されているのか?

今回は
当社で毎月のように開催している
住宅の性能について学べる
『かいて木教室』の重要性について
お話ししていきたいと思います。

住宅だけ考えれば良い!?

家づくりに伴い

プロローグで“自動車購入“でも
それ以外、必要なことは
“燃料“です。

2023年の今日、誰しもが気にしている
『エネルギー価格の高騰』です。

3年前より
中国初のコロナウィルス感染拡大
に始まり、物資の高騰や品不足
そして生活そのものが変わり

さらには
ロシアによるウクライナへの戦略戦争は
世界中に大きな影響を与え
我が国においても
さまざまな物資からエネルギー
ありとあらゆる“物“が高騰してきました。

そこで
我が国“日本“は今後どのように
対応していくのか!?
エネルギー資源の乏しい我が国日本は
90%以上が輸入に頼っている最中

高騰しているエネルギー
簡単にいうと
“電気代、ガズ代、灯油代“は
今後、上がるのか?下がるのか?

90%以上を輸入している以上
下がることは難しいでしょう。

また
我が国の“家“を新築する上で
どのような方向性になっていくのか?
実は、これも住宅ローンを組む時や
その他、“制度“になり得ることで
建築確認申請にも影響が出たりするので
知っているのと知らないのでは
全く違う性質の住宅となってしまいます。

かいて木教室の重要性

かれこれ
この“かいて木教室“を
14年間、500組以上の住宅検討者の方々へ
お話しして参りました。

その中には
他社様で新築される方の他、同業者の方
建築資材メーカー様などお越しになられました。

◉住宅検討者の方々には
断熱材の特性、その上重要な“気密“
そして換気の定義など、できるだけ
分かり易く、お伝えして参りました。

シリーズで中級編まで聞いていただけると
一般の方でも“暖房計算“までできるように
なった方や、“結露曲線図“まで読めるように
なった方までいらっしゃいます。

◉同業者の方には
我々と同レベルくらいまで
断熱気密水準を強化できるように!
そんな想いで
志が高い同業者の方であれば
現場まで“指導“したり
“気密測定試験“まで一緒に実施することで
住宅の性能アップに寄与して参りました。

Q→何故、他社にそこまでやるのか?
 
A、現在我々の規模では今の性能を維持するため
せいぜい年間10棟程度完工がいっぱいであり
同じ志を持つ、地元工務店が育つことで
更に救える方が増える他、地元工務店が
元気になる事での地元への経済還元効果も
影響が大きい。そう信じている為。

◉建築資材メーカーの方には
商品の特徴や性能の他
正しい施工方法や、工務店へのアドバイス
など、地元で頑張っている工務店に
少しでも“性能“の重要性を広めてもらい
今後更に高性能化を加速させる為。

色々と賛否があるかと存じます。

かいて木教室をやる理由

episode

その前にこの写真を見てください。

他社様施工による築18年の物件

県内南エリア(住宅地内)
グラスウールによる高気密高断熱仕様

※建主さんのご厚意で写真掲載許可済み
(少しでもこのような被害がなくなるように。)

室内側、気密層無し
断熱材の充填不十分による
断熱材の欠損箇所有り

全窓樹脂サッシは採用しておりました。

内結露により
“シロアリ“による寝食が拡大

当社にて改修工事を行いましたが
外壁全般張り替え
腐食箇所躯体の入れ替え
その他全体で1,000万弱の工事費となり
とても気の毒でした。

このような事態を未然に防ぐためにも
ある程度の知識を身につけ
断熱材の特性や
その断熱だけをしっかりとするだけで
良いのか!?

また、エネルギー対策でも
単に太陽光と蓄電池だけ設置し
光熱費だけ抑えられる家づくりが
本当に良いのか!?

それ以外にも
重要なことは沢山ありますが
これらについて
『家』を検討する前に
予備知識として知っておくのでは
家づくりに纏わる『優先順位』そのものが
良い意味で変わってくると思います。

“家“は学んでから建てるべし。

家を建てる時、〇〇な家にしたい。
など希望が多々あり、予算と実現するため
デザイン、設備、質感、性能などから
優先順位を決めて進めていかなくては
なりません。

また、“家“は、生涯で一番高い買い物と
言われている程ですから
誰しもが後悔したくは無いと思います。

では、ここで日本の住宅の寿命について
国土交通省HPを是非ご覧いただきたいと
思います。

あまり長いとは言えず
寧ろ短い!
国を挙げて、『つくって壊す』から
『長持 させる』時代へと取り組んでおります。

そこで、我が国の特徴としては
“四季“があります。
高温多湿の夏、低音低湿の冬
それに加え厄介なのが湿気の多い“梅雨“
そして私も長年悩ませている“花粉“が
飛び交う春。

やはり躯体そのものに悪影響を
及ぼすのは、『壁体内結露』では
無いでしょうか!?

何故、壁の中で結露してしまうのか?
そして、その後、濡れた壁の中は
どのようになり、どう影響が出るのか?

この辺りは重要では無いですか?

住宅ローン返済期間と住宅の寿命

“家”を建てる際
重要な資金。
皆様は住宅ローンを何年で組まれますか?
おおよそ35年で組まれる方が多いのでは
無いでしょうか!?

前述でお話しした
国土交通省の調べで出した
日本の住宅平均寿命を考慮して
いただき、更に前述で述べた
壁体内結露による改修工事など
是非、参考にしていただきたい!

そう願っております。

今後は国を挙げて高気密高断熱の普及が
加速していく事でしょう。

しかし、その背景には
気密測定試験ですら
実施されていない現状では
気密性が良くない単に『高断熱住宅』など
『なんちゃって高気密高断熱』が増えると
ともに、“水“を通す断熱材の併用使用により
前述の壁体内結露となる可能性が
大きいと思います。

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