基本的な考え方として、
窓を開けて空気を入れ替えたい時は、
暑い季節や暖かい季節だと思います。
しかしながら、
一番通風して欲しい夏は、
残念ながら換気しません。
また、
一番換気して欲しくない冬に
換気してしまいます。
通風は春と秋の季節で外気が寒くもなく、
暑くもなく心地良い季節のみと、
割り切った方が良いでしょう。
日本の平均風速は4m/sです。
ですが、
夏は2m/sで風が弱く、
風換気を期待できません。
むしろ、
夏の場合は、
温度差換気で下から外気を取り入れ、
天窓上部から外に出す方が効果は高い
と思います。
しかし、
屋根又は天井の断熱材が不十分ですと、
そこに温まった熱が、
夜、日が暮れてもそこが蓄熱帯となり、
二階の部屋は窓を開けて換気しても、
外の方が、
まだ涼しいと感じられるのです。
さらに冬の場合は通風を
利用した事により、
室内で温まった空気は軽くなり上昇し、
細かな隙間を通し、外に逃げて行きます。
そして下の細かな隙間から、
外気の冷たい空気が侵入してしまい、
室温は、一階の方が冷たく、
二階の方が暖かい住宅と
なってしまうのです。
(非接触温度計により、天井、床、壁、
サッシなどの表面温度を計れます!)
そういった事も考慮して、
通風より、外気の影響を受けない、
気密を良くして、結露を抑えるために、
断熱材を暑くすることの方が、
遥かに快適に過ごせるということです。